- 在宅療養支援診療所とは?一般的な診療所(医院・クリニック)とはどう違うのですか?
診療所は外来診療のほかに、患者さんが、お一人での通院が困難な場合、医師が患者さんのお宅に訪問し、定期訪問診療や往診を行うことができます。特に「在宅療養支援診療所」は次の施設基準を満たし、厚生労働省(支局長)に届け出をしています。
- 24時間365日体制で医師や看護師と連絡が取れる体制を維持していること
- 24時間365日往診や訪問看護が提供できる体制や連携を維持していること
- 緊急時に入院受け入れ可能、または連携医療機関へ入院の手配ができること
- 地域の保険医療機関や介護・福祉サービスと連携をとっていること
- 年に一度、看取り等の実績を厚生労働省に報告すること
(引用元:厚生労働省告示 特掲診療科の施設基準に関する告示・通知)
- 訪問診療(在宅医療)はだれでも受けることができるのですか?
訪問診療(在宅医療)を受けるには2つの条件があり、次の両方を満たした方が対象となります。
- 患者さんおひとりでの通院が困難な方(ご家族やヘルパーさんなどの介助が無ければ通院できない方は対象になります)。
- 診療所の所在地から直線距離で16km以内にお住まいの方。
患者さんが施設入所の場合でも、有料老人ホーム、軽費老人ホーム(ケアハウス)、サービス付き高齢者住宅、グループホームのいずれかに入所していて、上記2つの条件を満たしている場合は訪問診療の対象となります。
- 訪問診療(在宅医療)は保険診療ですか?自己負担はいくらですか?
訪問診療(在宅医療)は保険診療です。主として医療保険でカバーされますが、一部介護保険も使います。自己負担は、一般的な外来や入院と同じように、訪問診療(在宅医療)の内容や保険負担割合によって違いがあります。
自己負担の目安はこちらをご参照ください。- 訪問診療(在宅医療)と往診の違いはなんですか?
訪問診療(在宅医療)とは、計画的な医学管理のもと、定期的に患者さんのお宅に訪問して診療することをいいます。それに対して、往診とは、普段訪問診療に伺っている患者さんの突発的な病状の変化などにより、患者さんや家族等の求めに応じて、患者さんのお宅に出向いて診療することをいいます。
- 違う病院を受診していても訪問診療(在宅医療)を利用できますか?
はい。現在受診中の先生と患者さんの情報を共有したうえで、訪問診療(在宅医療)を行っています。診療情報提供書(紹介状)を受診中の先生からいただいてください。
- 訪問診療(在宅医療)はどのくらいの頻度でしてくれますか?
訪問は、通常月2回です。重症の方、ターミナルケア(終末期医療)を必要とされる場合や、退院日や在宅医療開始日などは、病状や状況に応じて訪問診療をいたします。患者さんの状態に応じて、回数が変更になる場合があります。
- 訪問診療(在宅医療)にかかる、医師の交通費の請求はありますか?
訪問診療(在宅医療)に交通費はかかりません。また当クリニックは定期の訪問診療以外の往診においても交通費はかかりません。(往診の交通費は医療機関にごとに定めることが可能です。医療機関ごとにご確認ください)
- 訪問診療(在宅医療)はどんな職種の人が来るのですか?
当クリニックの場合、基本的に医師1名、看護職1名、事務スタッフ1名の3名でお伺いします。(医学生または看護学生等が同行する場合もあります。)夜間の往診は医師と看護師の2名または医師1名でお伺いする場合もあります。
- 24時間365日訪問診療(在宅医療)をしてくれるのですか?訪問日以外で病状が急変したとき、どのように対応してもらえますか?
24時間365日ご連絡に対応できる体制になっています。相談を受けて、医師が必要と判断した場合には往診をいたします。ただ診察に伺うまでに時間がかかることもありますので、状況に応じて救急搬送、連携病院への受診の手配を行う場合もあります。
- 在宅で最期まで過ごしたい場合も対応してもらえますか?
最期まで安心して療養いただけるよう、ご家族のご希望をしっかりと伺いながら、全力でサポートをいたします。
- お薬は出していただけるのですか?訪問薬剤管理指導とはなんでしょうか?
お薬が必要な場合は、診察時に処方箋を発行いたします。その処方箋を薬局に持っていき、お薬をもらうこともありますが、ご希望に応じて、薬局の薬剤師が自宅までお薬の配達をすることもできます。その際、薬剤師さんによる訪問薬剤管理指導が行われ、服薬管理・専門家としてのアドバイスなどをご家族や医療スタッフのほか、介護サービスなど関係多職種と情報の共有を行います。当法人の患者さんは9割以上の方が、この方法を選択しています。
- 訪問診療(在宅医療)をする場合、どのような医療サービスを受けられますか?
点滴や注射や投薬・血液検査や検尿・レントゲン・エコー・心電図・内視鏡(嚥下)・カテーテル管理・療養指導や相談など、一般的な外来診療とほぼ同等の診療サービスのほとんどを行うことができます。
さらに当クリニックでは、訪問診療(在宅医療)に特徴的な、専門的な医療を提供することができます。たとえば、嚥下機能の検査及び、嚥下機能の回復のための治療。乾きがちな口腔内をきれいに、そして潤った状態にする口腔ケアなど、多岐に渡ります。- 訪問する医師が毎回違うのですが、いつも同じ医師に診てもらえないのでしょうか?
あい友会ではチーム医療をおこなっています。多くの医師の関与によって、複数の眼、複数の経験、複数の専門領域による診療を受けることができます。
書類作成の必要性もあり主治医を決めて定期診療に伺いますが、特にショートステイやデイサービスの利用予定がある方は主治医や同じ医師が伺えない場合があります。また、定期訪問日以外の往診や、夜間・休日の急な往診などでは、都合がついた医師や当番の医師が、さしあたっての対応にうかがいます。
あい友会ではいつでも確実に適切な対応ができるように、電子カルテを用いてチーム全体で患者さんの診療状況を共有していますので、すべての医師、スタッフが患者さんの診療状況をリアルタイムに把握しております。どの医師が訪問してもその方の治療に責任をもって対応しております。複数の医師が関与することにより、より適切な対応が可能になることも少なくありません。いろいろな専門的な治療を受けることもできるでしょう。
- 在宅での療養に不安を感じていますが…。
私達はご自宅で安心して療養いただけるように、24時間365日対応はもちろん、医師、看護師、その他のコメディカル専門職の増員や在宅用医療機器の充実、またICT技術(DX)を活用した地域の多職種サービスとの連携など、人員と体制を整えてまいりました。
現在のところ当法人では、千数百人の患者さんを診療しており、日々、様々な経験を積んでいます。ご不安やご不明な点があればいつでもご連絡ご相談ください。今後も一層、患者さん、ご家族のQOL(生活の質)の向上に貢献してまいります。
どのようなクリニックか以下をご覧いただければ幸いに存じます。
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