2023.11.03

ケアマネジャーワークショップ&勉強会【ご質問への回答】

先日開催されましたワークショップ&勉強会 『在宅医療におけるクリニックとケアマネージャーの連携について』、54名ものケアマネジャーさんにお集まりいただきました。
ご多忙中にもかかわらずご参加いただき、誠にありがとうございました!
新型コロナにより実際に会ってお顔を見る機会が失われていたので、本当に久々の集いで、皆さんにとっても私たちにとっても、充実した時間を過ごすことができたのではと思います。
ワークショップでは、たくさんのご意見やご質問をいただきましたので、この場を借りてお答えいたします。
既にWEBサイト内の各ご案内ページに掲載されている事柄や、残念ながら私どもではお答えが出来ない事柄に関しては、割愛させていただきましたので予めご了承ください。

代表的なQ&Aは、こちらのページにもございます→【よくあるご質問】


【訪問診療・処方について】

Q1. 訪問診療はどんな事をしていますか?
A. 定期訪問は事前に訪問予定を組んで診察に伺います。可能な限り患者さんやご家族の希望に合わせて予定を組んでいます。
往診は、患者さんの体調の変化や急変などの連絡を頂いた際に医師が状況を判断し伺います。また、状態から救急搬送が必要な場合は、搬送先医療機関へ診療情報提供書を発行いたします。
参考:定期訪問と往診の違い
Q2. デイサービス利用者(デーサービス、ショートステイ)への訪問診療は可能ですか?
A. デイサービスへは往診できません。ショートステイ利用の方は月2回のうち、1回は施設へ訪問、1回はご自宅へ訪問となります。
Q3. 腹水は抜いてくれますか?
A. 腹水は抜く事ができません。他の医療機関の外来受診をお願いしています。
Q4. 診療科は内科、外科、歯科だけですか?整形は診てもらえないですか?
A. ポータブルレントゲン機器で撮影をして診察を行うことはできますが、部位によっては骨折などの正確な診断は難しいため、専門医の診察を受けていただくようお願いしています。
Q5. 通院できないから訪問診療を利用しているのに、皮膚科や整形外科などは他の医療機関へ通院するよう言われることがあり、困っているのですが。
A. なるべく私どもで対応したいと考えておりますが、訪問診療では対応しきれない症状もございますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
皮膚科に関しては、当クリニックに専門医の在籍はありませんが、患部の写真や動画を撮影させていただき、提携している皮膚科医からオンラインで診察のアドバイスを受け診察を行っております。それについての費用は発生しませんのでご安心ください。
Q6. 皮膚科の薬や目薬など他科の処方はできますか?
A. 処方できます。診察の際に医師に症状をお伝えいただければと思います。

【あい太田クリニックとの繋がり方について】

Q1. 医師、看護師とグループラインがしたい。患者の症状と患部の写真などケアマネに分かりやすく簡単につながりたい。
A. LINEの代わりにビジネス向けのChatworkを使用しています。医師や看護師、事務職員と直接やり取りができる環境をご用意してあります。写真や動画を送ることもできます。Chatwork開設(フリープラン)をご希望の方は、お気軽にご連絡ください。
Q2. Chatworkはどのように使えばいいですか?誰宛にどんな事をどのようにチャットするのですか?
A. 患者受け入れ依頼(相談)やその他問い合わせの窓口としてご利用ください。連携先各位ごとのグループがあり、そのチャットグループ内でやり取りをさせていただいています。使い方などご不明な点がございましたら説明にお伺いしますので、遠慮なくご連絡ください。

【訪問診療の相談窓口、新規紹介についての困りごと】

Q1. 介護保険申請中の方、認知症で受診拒否のある方、電話や携帯など連絡手段がない方、独居で身元引受人がいない方、後見人や生活保護の申請中の方でも訪問診療をしてくれますか?
A. はい。状態をお伺いして受け入れ可能か判断させていただきます。電話や携帯など連絡手段がない方や独居で身元引受人がいない方は、仲介役としてケアマネさんや訪問看護・介護の方に対応をお願いする場合があります。後見人や生活保護の申請中の方については手続き完了してからの受け入れとなりますが、事前に申請中にご相談いただけるとスムーズに受け入れができます。いずれの場合も、暴言暴力行為などがある際は診察をお断りすることもございます。まずはクリニックへご相談ください。
Q2. 新規の紹介で同日中に初回の診察をしてもらうことはできますか?
A. 可能な限り対応しております。ただ、既存の訪問スケジュール等の兼ね合いにより、翌日以降の初回訪問となることもあります。また、患者さんの情報(診療情報提供書、お薬の情報、保険証情報など)を事前にお送りいただくと、スムーズに初回訪問日を設定することに繋がりますので、皆さんのご協力が不可欠です。

【終末期患者の訪問診療について】

Q1. 訪問診療と、他所の医療機関との外来通院の併用はできますか?
A. はい、可能です。通院先で治療内容が変わったり、処方薬が変わったりした場合、私どもへの診療情報提供書のご提出は必要となります。
Q2. 外来通院中の主治医から末期がんの診療を断られた場合に訪問診療は可能ですか?
A. 可能です。外来通院の主治医からの診療情報提供書のご提出をお願いします。
Q3. がん末期で入院を拒否している方の受け入れはできますか?
A. 外来通院が困難な状態の場合、訪問診療の対象となりますので受け入れ可能です。クリニックまでご相談ください。
Q4. がん末期の方のご家族に対して、医師はどんな対応をしてくれますか?
A. 「これからの過ごし方」というパンフレットを用いて、今後の向き合い方など丁寧にご説明させていただきます。
Q4. がん末期の方の訪問リハビリは必要でしょうか?本人が若い人なので望むケースがありました。
A. 患者さんのご年齢は関係なく、医師の判断でリハビリ介入は可能です。理学療法士も在籍しておりますのでご相談ください。
Q6. 在宅での看取りができるように往診医を増やしてほしい(もちろん受診困難の方の対応も含めて)

 A. 2023年11月現在、あい太田クリニックには23名の医師が在籍しており(常勤医師9名、非常勤医師14名)、お看取りも含め、24時間365日往診対応をしています。また、医師のリクルートにも日々力を注いでいます。


【診察の立ち合い、診察時間や訪問クルーに対して】

Q1. 訪問は何人で来ますか?訪問予定の時間から遅れることはありますか?
A. 通常は医師、看護師、訪問診療アシスタントの3名でお伺いしますが、研修医や看護学生などを加えた4名で伺うこともあります。また、交通事情や急な往診対応、訪問スケジュール変更などで予定時間が30分前後してしまう事は、最初のご契約時に患者さんご家族にはご了承を得ています。30分以上早まる、または遅れる場合は、電話連絡をさせていただいております。
Q2. 診察時間が短いです。もう少しじっくりと話を聞いてもらえませんか?
A. その日の訪問スケジュールの都合で、診療時間にはどうしても制限が出来てしまいます。もちろん、患者さんのご容体によって診察時間は変わってきますが、もし患者さんやご家族からご不満があった場合は、お手数ですがクリニックへご連絡ください。
Q3. 診察時やご家族への病状説明、お看取りの話などに立ち合いはできますか?
A. 可能です。事前に立ち合い希望の旨をクリニックまでお伝えください。

【診察料や金額に対して】

Q1. 訪問診療の料金はどれくらいですか?嚥下内視鏡検査や爪などのフットケアの処置料はどれくらいかかりますか?
A. 自己負担の目安金額はこちらをご覧ください。各種検査やフットケアなどの処置料については個別でご案内させていただきますのでお問合せください。
Q2. 黒岩メソッドは、ご本人やご家族からの希望があれば受けられるのですか?料金はどのくらいかかりますか?
A. 当クリニックで定期訪問に伺っている患者さんであれば受けられます。口腔ケアの一環として訪問診療料に含まれますので、別途料金等といったものはありません。
Q3. 高額医療費の制度について、申請していない方に対して説明してもらえますか?
A. 訪問時または個別にご説明させていただきますので、説明希望の旨をご連絡ください。

【診療範囲について】

Q1. 診療範囲を広げてもらえませんか?
A. 訪問診療は、クリニックの所在地から半径16km以内と厚生労働省で決められているため、広げることができません。ただ、伊勢崎方面の患者さんは、「あい駒形クリニック」を、熊谷・深谷方面の患者さんは、「あい熊谷クリニック」をご紹介できますので、該当地域にお住いの場合は、一度ご相談ください。

【その他のご質問】

Q1. 介護保険証の提示を求められましたが、何に必要なのですか?
A. 医療行為は医療保険(健康保険証)が適用されますが、介護保険が適用される居宅療養管理指導を行うにあたり、ご提示いただいております。「居宅療養管理指導とは、医師が通院困難な要支援・要介護状態の利用者の居宅を、同意を得て訪問し、心身の状況や置かれている環境などを把握した上で、可能な限りその居宅において有する能力に応じた、自立した日常生活を営むことができるよう療養上の管理・指導・助言などを行い、利用者の療養生活の向上を図るもの」(厚生労働省 居宅療養管理指導の概要より)
Q2. 1日に何件くらい訪問するのですか?
A. 1日に訪問する人数は日により変わりますが平均して100~150人(医師1人あたり10~20人)です。
Q3. 電話が繋がりにくかったり、なかなか往診に来てもらえないことがあります。
A. 往診対応日の土日と、毎月第5週目は、限られた人数の医師、職員で対応していますので、往診が集中してしまった場合は対応が遅れてしまう事もございますが、職員の増員や手順の効率化などを行い、到着までの時間が短縮できるような体制が整いつつあります。
Q4. 電話できる日中の時間を18時くらいまでにしていただきたいです。
A. 日中の時間としては8時30分から17時30分までとなっております。申し訳ございませんが事務系のご連絡はその時間内でお願いいたします。それ以外の時間も、オンコール転送で当番の医師、看護師に繋がりますが、患者さんの状態のご相談と往診依頼の対応となります。
Q5. ドクターを変えてほしいと言われてしまう事があるのですが。
A. 多くの患者さんのもとへエリア編成をして訪問しているため、原則として医師の指定はお受けできない状況です。もしご不満などをお聞きする事がございましたら、医師、職員教育などで活用しますので、お手数ではございますがクリニック事務部長までご一報いただけますようお願いいたします。
Q6. 主治医意見書をどのように依頼したらいいですか?すぐ発行してもらうことは可能ですか?
A. Chatworkで連携させて頂いている場合は、Chatworkでご連絡頂いても問題ありません。もちろん、ご来院やお電話でも結構です。また、お急ぎの場合はその旨を必ずお伝えください。
Q7. あい太田クリニックには、訪問看護部門もあると聞きましたが、点滴対応なども可能なのですか?
A. あい太田訪問看護ステーションを開設していますが、現在は主にリハビリテーションを行うための組織となっております。
Q8. 低栄養の方のために管理栄養士と連携はできますか?栄養相談のみの対応は可能ですか?
A. 連携可能です。当クリニック以外の医療機関の医師が主治医の場合でも、管理栄養士として介入している事例もございますので、ぜひご相談ください。
Q9. 担当者会議に出席してもらえますか?
A. 私どもが同席させていただく会議は、基本的に退院調整会議となります。初回訪問の際にケアマネジャーさんと訪問看護師さんに同席いただき、その場で話し合うことが主です。

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