現在、あい太田クリニック〝個人宅〟の患者さんは200人ほど。
これから紹介する内容は、災害時だけでなく、嚥下食を作るご家族にも見て頂きたい
ためになる情報です
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災害が起きた時の為の食糧備蓄は何日分か知っていますか
正解は1週間分です。
少し前までは3日分と言われていましたが、今後予想される南海トラフ地震や首都直下型地震は被害が甚大で食料が届きにくいと考えられるため、1週間分以上の食糧が必要だと言われています。
1週間分の食糧備蓄品を用意しておくのは保管場所などの問題もあり、用意している家庭も少ないと思います。
そんな時、普段家庭にある食材を利用できないか・・・
はい実は「パッククッキング」という方法があります
パッククッキングとは、「真空調理」を家庭向けにアレンジした手法で、食材をポリ袋に入れて加熱する方法です。
パッククッキングのメリット
少ない調味料(従来の約半分)で味付けできます。
1つのお鍋で複数の料理を1度に作ることができます。
1人分のお粥や煮物も簡単に作ることができます。
栄養やうま味を逃がしません。
鍋が汚れないので後片付けが簡単。
袋のままでも食べることができます。
パッククッキングの方法
【準備するもの】
食材、調味料、ポロ袋(高密度ポロエチレン)、水
鍋または電気ポット、カセットコンロ&ガス(停電時)
牛乳パック(お皿やまな板として使えます)、はさみ、ナイフもあると便利です。
【方法】
材料を切る。
ポリ袋に材料と調味料を入れる。
袋の中の空気を抜いて口を結ぶ。
沸騰した鍋に入れて加熱する。
(電気ポットは98℃設定で加熱)
今回は、ご飯 と ひじきの煮物 に挑戦してみました
ひじきの煮物の材料
・ひじき(乾)5g
・人参10g
・ゆで大豆10g
・油揚げ1/5枚
・砂糖・醤油・みりん各小さじ1
・水30g
ご飯の分量
・お米 1/2カップ
・水 1/2カップ
お米とお水をポリ袋に入れ、空気を抜いて袋の上部を結びます。
そんなパッククッキング、災害時はもちろんですが、
通常の生活でも水分量や時間を調整すれば、嚥下食も作ることができます。
今回は鍋で茹でましたが、電気ポット利用時はポットに入れて98℃になってから20~30分でできます。
是非、チャレンジしてみてください
by管理栄養士 たかとも